2013年9月7日 水元公園のカフェ・hannari主催のイベントに参加してきました。
実はたまたま先週の8月30日にセミの羽化が見られるかなー、と夜の水元公園に来たばかりでした。
その数日前に都内品川区の公園で羽化直後のツクツクボウシを発見したので、メタセコイアの森ならまだ間に合うかも、夜10時半ごろまで粘ったのですが結局出てきませんでした。
その日に出会ったのがクツワムシとナナフシでした。
夕方、車を車検に出すためにBROMPTONを積んで松飛台まで。車を預けてから輪行でお花茶屋まで。サイクルハウスしぶやさんで少々油を売ってから水元公園へ。
夕暮れの水元公園を一回りしてからカフェ・hannariへ行きました。
30分ほどの講義を拝聴しました。これに参加できただけでも来た甲斐があったというものです。
秋の夜に鳴く虫はコオロギの仲間がたくさんいます。ツヅレサセコオロギ、エンマコオロギ、オカメコオロギ、ミツカドコオロギの鳴き方の違い、カンタン、アオマツムシ、カネタタキなど、パソコンを利用して虫の声を聴き比べましたが、すぐには覚えられません。
鳴き方も、メスを呼ぶとき・仲間を呼ぶとき・威嚇するとき、と3種類を使い分けているそうです。
分かったこと
・一般的なコオロギというのはツヅレサセコオロギという
・カンタンは「鳴く虫の女王」と言われる。といってもメスは鳴かない(昆虫のメスはほとんど鳴かない)
・木の上でリーンリーンと大声で鳴いているのはアオマツムシ。これは外来種
・生垣などで膝~頭くらいの高さでチ、チ、チと鳴くのはカネタタキ。羽根が退化して短くなり、その羽根で鳴くので金属的な高音になる。カネ=鉦
・本来水元公園にはスズムシはいなかった。どこからか逃げ出してきたもの
・クツワムシは4年ほど前から聴かれるようになった(水元公園)
・ヒロバネカンタンは滅多に聴けない(水元公園)
・(これが一番確かめたかったことですが)「ミミズが鳴いている」のはシバスズという1cmにも満たない小さなコオロギの仲間。よくオケラだといわれますが、個人的には違うんじゃないかと思って質問しました。オケラは現在数が減ってきていて、畑などの柔らかい土でないと見つからないそうです
講義の後は外に出て観察会。といっても暗くて姿は見えないので聴くだけ。
雨の心配があったのと、小さい子供達も参加していたので近所を小一時間ほど。
まず聴こえてきたのは(hannariの店内でも)アオマツムシ。意識して聴くとかなりの音量です。
そしてコオロギ。花菖蒲園にはツヅレサセコオロギとエンマコオロギがたくさん鳴いていました。
意表を突いてツクツクボウシも鳴き出しました。夜灯りにたかって鳴くセミ(主にアブラゼミ)を今はコンビニゼミというそうです。
そして水産試験場跡地の方に行くと、鳴く虫の女王「カンタン」が聴こえました。涼やかで控えめな声でした。
帰りは住宅街を通って戻りましたが、ほんのちょっとの緑がある所からコオロギやカネタタキの虫の音が聴こえました。
こんなに意識して歩いたことがなかったのでとても新鮮でした。しかし聞き分けるにはかなりの修業積まないと。
とても有意義なイベントでした。また機会があったら参加したいです。
子供の頃は虫を追いかけて走り回っていたものですが、年齢とともに段々離れていきました。しかしここ数年、自転車に乗るようになってから公園などにちょくちょく行くようになり、そうしているうちにまた昔に戻ってきたようです。
観察会が終わった後に真っ暗の水元公園をゆっくり一周してみました。先週と同じくクツワムシがところどころで、コオロギはそこいら中で鳴いていました。
帰りはあまり遅い時刻ではなかったので自走で帰ろうかとも考えたのですが、多少風がアゲインスト気味だったので大人しく輪行、江戸川駅から京成線に乗せました。
走行 29km