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2024/11/29 (Fri)
スレッドステム修理
2013年1月14日 雪
http://emochin.blog.shinobi.jp/%E5%B7%A5%E4%BD%9C/%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E4%BF%AE%E7%90%86
スレッドステム修理
これはミニベロ・Seraphのスレッドステム。
ちょっと前にハンドルを交換しようとしてたら、ハンドルクランプの雌ねじを舐めてしまいました。
原因は、コンパクトタイプのハンドルを装着する際にはクランプをかなり開かなければハンドルが通りません。クランプねじを締める時も開いたままなので、締め始めにのねじの掛かりが浅い状態で大きな力が掛かったものと思います。
今回はこれを補修します。
最初のスプリングのような写真、これはヘリサートとかスプリュー、リコイルなどと呼ばれるねじ山(雌ねじ)を補強するものです。元のねじの谷径が山径となる一回り大きい(ピッチは同じ)タップを立てて、ヘリサートを入れます。材質はSUS304(たぶん)、アルミより高強度、ヘリサートを入れるとこにより弱い母材が雄ねじとの接触せず、こすれることがありません。樹脂などにも使います。
まず、下穴を開けます。M8サイズで、φ8.4と指定があります。
次にヘリサート用のタップを立てます。タップハンドルがコラムに引っかかってやりにくいです。6.35sqのエクステンションバーが使えたので、刃が噛んでからはそれを使用しました。
この時までに元々ねじの通る穴(下側)は、ヘリサート用のタップが通らなければならないので、φ8.7だったのもをφ10.0に広げています。
ヘリサートは専用のハンドルで装着していきます。「の」の字の真ん中の棒(タング)を引っかけて回し進みます。
今回は装着箇所が表面には出ていなく、奥まっているので慎重に作業しました。さらに止まり穴なので、失敗したらまず修復不可能です。
装着途中
無事装着できました。インサートはいつも緊張します。
奥にタングが見えていますが、この後丸棒で叩いてこの部分を折り取ります。
ねじ山の修復はできましたが、今回はこれで終わりではありません。
ヘリサートタップを通すために、手前の穴を広げてしまっています。ここに使ってるボルトの頭は小径なので、当たり面が小さく不具合が出る可能性があります。
ちょっと見にくいですが、
これが図面です。
(上の図)φ8.7をφ10に広げています。
下の図の黒く塗った部分に
嵌るようにカラーを作ります。
手元にあった真鍮の丸棒を
削りました。
これで一安心です。
無事クランプねじを締めることが出来ました。
今度のハンドルを通すには、これくらい広げなければなりませんでしたが、前に付けていたハンドルはもっとコンパクトだったのでさらに広げて通しました。クランプもちょっと塑性変形して可哀そうでした。
以前のハンドルは黒アルマイト処理がしてあり、それが気に入らなくて今回のアルミ色にしました。スレッドステムだとクランプ径が25.4か26.0、なかなか欲しい形状のハンドルがありません。
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2013/01/14 (Mon)
工作
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無題
相変わらず、マニアックですね。ネジ山というのは、案外脆いんですね。
kincyanさん / 2013/01/15(Tue) /
編集
Re:無題
ねじは、正しく使えば壊れることはないでしょう。
それにしても、前々から感じているのですが、シマノの取説に書いてある締め付けトルクは大きすぎると思います。取り外ししないねじならともかく。油付けて締める時、私はいつも2割くらい低めにしています。あ、マネしないでくださいね。
(2013/01/15)
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