作業服に着替えて教室で待っていると、まず事務系の方がみえて手続き・説明を少々。
次に講師が登場しセミナーの概要を説明したあと、我々に旋盤の経歴、
どのような目的を持っているのかを聞かれました。
私は(本物の)旋盤をいじったことはありません…。
手作りのテキスト・資料が手渡され、座学をしばらくやるのかと思ったら、
「実物を前にして説明しましょう」と、10分くらいで切り上げて
旋盤の置いてある部屋へ行きました。
そこは大きなフロアで、置いてある工作機械は、汎用旋盤、立フライス盤、
研削盤、NCフライス盤、NC旋盤、マシニングセンター、ホブ盤、スロッター、などなど。
よだれタラタラです。
渡された資料の中に2枚の図面があり、これらを2日間で作るカリキュラムです。
「国(厚生労働省)の定める技能検定」というものがあり、
この部品は技能検定(普通旋盤)の2級と3級のあいだくらいのレベルに相当するようです。
もっともこのセミナーでは、加工の工程ごとにやり方を教わって作るわけですが…。
機械の使い方、このボタンを押せばこうなる、このレバーを倒せばこうなる、
などの説明をざっとした後に、いきなり削り始めました。
「じゃあやってみてください」、ってことで、マネして削ります。おー、スゲー。
「もっと送りを早くするときれいな肌になりますよ」怖えーなー、おー、ホントだぁ。
ミニ旋盤では考えられないスピードでスイスイ削れます。ワーオ。
この二つの部品を加工するためには、旋盤で行う加工方法のほとんどを
駆使することになります。(だそうです)
ただの丸棒から図面の通りの部品にするために9種類のバイトを使いました。
これが出来上がりの図です。
外径削り、内径削り、端面削り、テーパー、溝入れ、ねじ切り・・・。
最後に修了証書も頂きました。
本物はミニ旋盤とは別物です。ミニをいじったことのある人なら分かると思いますが、
Φ60のS45C丸棒を1mmの切り込みで何の不安もなく削れるし、
0.5mm切り込むとちゃんと0.5mm削れるし、
チャッキングしなおしてもほとんどずれない。
ガタは感じないし、バックラッシも小さい。
突っ切りでは全然ビビらない。
剛性とパワーの産物だと思います。
講師の方は、セミナーにあまり人が集まらない、宣伝が下手なのかなー、と仰ってました。
ということでちば企業人スキルアップセミナー。
色々なコースがあります。他の民間セミナーに比べてると、とっても安いです。