「今さら聞けないインフルエンザ」 じゃなくて、隙間に書いた走り書きの方。
先日交換したTANGEのBB、どうも納得いかない点があります。どうも左クランクが出すぎ、右クランクが引っ込み過ぎです。特に右側はギヤ板がフレームに擦りそうです。シムを挟まなければちょっと危険です。
やり直すことにして、もうひとつ同じBBを発注しました。TANGE LN2922 軸長118mm
今度は詳しく寸法を当たってから作業します。まず純正のBB、取り外された状態ですが、何故か左の軸のほうが突き出し量が多く見えます。左右対称ではないようです。
もう一度本体に取り付けてみることにしました。
ここで勘違いがひとつ。BBカップ(BBハンガーにねじ込むベアリングの受け)のフランジにLH、RHと表示があり、LHは左側、RHは右側だと思いました。でもねじ込めない。実はLHは左ねじRHは右ねじのことでした。BSA規格なので、左ねじは右側、右ねじは左側です。
ということは先ほどのは逆で、右側の突き出し量が多いことになります。
これに対しTANGEのBBは(ベアリングの位置基準で)左右対称になっています。
BB軸は純正が119mm、TANGEが118mmです(どちらも実測でコンマ数mm長い)。BB幅は68mmです。
BBハンガーに取り付けてみると、純正は右側がBB幅+27mm、左側が+24mmになりました。対してTANGEは左右とも25mmです。
右クランクを取り付けてBB軸の頭がクランクの面からどれくらい落ちているかを調べると、純正が11mm、TANGE(無加工)が13mmでした。
つまり、クランクの取り付け位置(外側の面)はBBハンガーから純正が27+11=38mm、TANGEが25+13=38mmで同じです。
右側に関して言えば何もしないでいい(削らなくていい)ということが分かりました。
で、スクエアテーパーは純正:ISO、TANGE:JISの違いがあるのでクランクの差し込み量が異なります。
BB軸に左右クランクを取り付けて、左クランク内側←→ギヤ板内側の距離を測ってみました。
すると、純正が86.8mm、TANGEが92.5mmとなりました。実際にBBハンガーに組み込むと右クランクの位置は一緒なのでこの差5.7mmは、左クランクを寄せて調整すればよいことになります。
前回の計算より、テーパー角2度の時は1mm引っ込ませるにはテーパー面を0.035mm削ればいいので5.7mm×0.035=0.1995、約0.2mmの削り代になります。ただし、ここまで削るとフィキシングボルトがBB軸の先端に当たって効かなくなる可能性があるので、先端も少し削りました。
これは左クランクです。やはりBB軸の先端を削らなければフィキシングボルトが当たっていました。
右クランクはこんな感じ。左側より凹んでいます。
左クランク内側←→ギヤ板間の距離を測ってみます。85~6mm、狙い通りです。
左クランクの位置
純正 TANGE
右クランク(チェーン)の位置
純正 TANGE
もう2mmくらい詰められそうです。でも止めておきます。
計算値や途中の測定と、出来上がりがちょっと合いませんが、まあこんなもんでしょう。
BBまわりは一応終了、あとやるとすればフィキシングボルトを替えるくらいかな。出先で緩んでも対処できるように六角穴付きのボルトにしたいです。