ミニベロseraphのホイールは、ALEXRIMSのR390というリムで組んでいます。サイズは20インチのWO、ETRTO451。
組んでから「しまった」と思ったのは、リアよりもフロントのリムが歪みが大きく、ブレーキのタッチが悪いのです。前ブレーキの方をより掛けるので結構気になります。歪みはリムの幅方向が2か所、やや広いところがあります。たぶん0.5mm以下でしょうが、ブレーキのタッチには影響があります。当然振れ取りをしても直りません。継ぎ目の段差もちょっと気になります。
いつか前後のリムを入れ替えるつもりでズルズルと今まで。
先日700Cのホイールを組んだので、冷めないうちにこのホイールも組み替えました。
内容は、前後のリムの入れ替えとニップルの取り換えです。スポークは再利用しました。
リムは継ぎ目の段差の具合から回転方向にも考慮しました。
スポークはホシスポークを使っています。ニップルは付属のものを使っていました。DTSwiss製のニップルの方が扱いやすいので今回は交換しました。仕様は同じ真鍮・ニッケルめっきの、いわゆるブラスニップルです。
国産とDTのニップルでは、二面幅が3.4mmと3.2mmで0.2mmほど違うのでニップルレンチに互換性はありません。42という刻印の赤いレンチが3.4mm幅の国産用、40の黒いレンチがDT、Wheelsmith用です。
451などの小さいホイールではニップルに対してスポークが斜めに出るので、位置によってはレンチとスポークが干渉してレンチが抜けないことがあります。写真のレンチは「四面保持」のため、横から出し入れできません。そのために一部を削ったり曲げたりと改良しています。
リムの継ぎ目の段差の状況をみて回転方向を決めました。
ホイール組はハブセンターに印をつけることから始めます。直接描くのも何なので、テープを巻いてその上からマジックで一本線を入れます。
スポークをハブ穴に通して片側を半分ずつまとめておきます。輪ゴムなどを使うのがオーソドックスなようですが、洗濯バサミが一番簡単だと思います。
4本だけ通したところ。ここまでの鉄則は、バルブ穴の上でスポークが交差しないこと、バルブ穴からハブのロゴが見えること。前後とも6本組み、イタリアンで組んでいきます。もっともリムブレーキなので、前輪はJIS組みでもイタリアンの裏返しでもいいはずです。
ここから先は、ちゃんとあやを取り穴を間違えないように機械的に進めます。まだ通してないスポークの先でリムを傷つけないように注意しますが、どうしても何か所かはやってしまいます。
片側ができました。反対側も同じように組んでいきます。イタリアンなので左右対称のスポークレイアウトです。
ニップルは先を落とした爪楊枝に刺してスポークにねじ込みます。特にダブルウォールでスポーク穴が深いときに便利です。
横、縦、横と振れ取りしながらテンションを上げていきます。バルブ穴から反対側のリムを覗いて、最初にマークしたハブセンターが真ん中にあればリムのセンターが出ていることになります。ずれていればリムを寄せるようにニップルを回します。スポークテンションを測っておいて、緩かったら寄せたい方を張り、高かったら反対側を緩め、丁度よかったら片方を緩め片方を張ります。
この方法でセンターゲージを使わずに済んでいます。
そんなことをしているうちに、何となく出来てしまいます。
まだ走ってないので、今回の効果についてはまだ。