急に思いついてBROMPTONのヘッドパーツを交換した。
http://emochin.blog.shinobi.jp/%E6%95%B4%E5%82%99/brompton%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84%E4%BA%A4%E6%8F%9BBROMPTONヘッドパーツ交換
BROMPTONのヘッド周りは一見妙な形をしているがごく普通のスレッドタイプである。
ちなみに上玉押しからハンドルまで伸びている巨大な鉄の筒、途中に折り畳み機構があるがこれがフロントフォークとハンドルをつないでいる、いわゆる「ステム」である。ただし、一般のクイルステムのようにステムを上下させてハンドルの高さを調整するようにはなっていない。少し上げることは出来なくないが、間抜けなルックスになる。
サイズは1・1/8"のオーバーサイズでヘッドパーツ(ヘッドセットまたはヘッド小物とも言う)自体はあまり選択肢がない。Chris Kingから出ているが値段がちょっと...、2万円じゃあね...。
純正のヘッドパーツの材質はスチール製で、一部チタンフレームの軽量BROMPTON(-X)はアルミ製を使っていて、部品として購入できる。半年ほど前に店頭で見かけたので何となく買っておいた。三千数百円だった。
ヘッドパーツには特に不具合は感じられなかったが(納車時から一度も手をつけていない部分)交換してみることにした。スレッドタイプのヘッドパーツは、Seraph、Anchor RNC7で経験がある。BROMPTONは引き臼が固着して苦労する例が多いようだがそんなことはなかった。ただ、最後に引きねじを緩めすぎて臼が落っこちて余計なところをグリスで汚してしまった。
作業に邪魔な前輪、ブレーキキャリパー、泥除け、ハンドルキャッチはその都度外した。
クラウンレースは木の棒を当てながらハンマーで少しずつ叩いて外した。
装着はフォークコラムが通る金属パイプをハンマーで叩いて入れた。レースにあたる部分だけアルミリングを旋盤で挽いて当て物を作った。
上下ワンの取外しはタコさんウインナー型ヘッドワンポンチ(まともな工具)で取り外しができ、ヘッドチューブへの圧入は以前使った全ねじ+ナット+ワッシャ―で問題なかった。
組み立てる際、ステア位置のセンター出しがちょっとやりにくかった。ターゲットであるタイヤが小さく遠い、ステムの固定ボルトがハンドルを畳まないと締められない、という理由から。
取り外したヘッドパーツは特に問題はなかったと思える。
交換後の見た目はほとんど変化ない。上玉押し、ロックナットの形状が若干違う程度。あとはアルミの質感。ただしクラウンレース(下玉押し)と上ワンはスチール製だった。おそらく同じ部品であろうが一応交換した。外からはほとんど見えない。上下の玉(リテーナー付)も同一部品だと思われる。下ワンと上玉押しの材質はアルミだが、この部材にアルミを使っていいのかな?って疑問もないではない...。締めすぎないように調整しよう。
交換後50kmほど走ってみての感想。
50gほどの軽量化になっているはずだが、もちろん体感できるものではない。見た目も、知っていてよーく見ればわかる程度。
だが驚いたのは操安性、いままでは25km/h以上出さないと両手を離せなかったのが、20km/h前後でもコントロールできるようになった。小径であること(トレールが小さそう)、質量のあるステムがステアリングアクスル軸上に伸びていること、ワイヤーによる抵抗があること、などから仕方がない事だと思っていたが正に目からうろこが落ちた。ただしこれは、交換しなくてもしっかり調整すれば良かったことかもしれない。
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