ロードに乗って距離も延び、徐々に慣れてくると生意気にも不満が出てきます。
その中の一つのにギヤ比の問題があります。
幸か不幸かママチャリと違って、ギヤ比はわりかし簡単にいじることができます。
まずはスプロケットを変更することから始めると思います。
私もデフォルトの12-25から14-25、13-25、13-27、12-27、12-26
と買い足したり組み替えたりしてきて、現在は11-26に落ち着いています(一応ね)。
で、その間にインナーのチェーンリングも変化しています。
シマノ純正が34T、社外品が36T、38Tです。
普段は38T、ちょっと自信がないときは36T、峠は34Tを選択します。
ちなみにアウターは長い下りや超追い風以外はほとんど使いません。
インナーチェーンリングを変えるのは、フロントの変速をあまりしたくないからです。
最初は何も考えずに、PCD110で10速チェーン用なら合うだろうと
STRONGLIGHTの36Tを買ってきました。
取り付けてみると、アウターからインナーにうまくチェンジしてくれません。
アウターとインナーの間に入ってしまうのです。
クランクの断面は①のようになっています。
前後小ギアの時にチェーンがアウターギヤに擦れるのを防ぐために、
チェーンリングの間隔は少し開いています。
アウターギヤの側面はお皿の裏のように膨らんでいて、チェーンは斜めに滑り降ります。
実際のシマノのインナーギヤは②のように刃先が削られています。
上からFSAの38T
STRONGLIGHTの36T
シマノの34T
他社の36T、38Tを取り付けると、シマノ34Tとの位置関係は
③のようになります(破線が34T)。
他社のインナーの刃先は尖っているので、インナーに変速するときに
④のように間に嵌ってしまうことがあります。
こうなるとクランクを回しても空回りしてトルクが掛からず失速、
アウターに戻そうにもチェーンが動かないのでどうしようもありません。
そこでインナーギヤの取り付け面を削って、アウター側に寄せることにしました。
⑤の斜線部分が削った場所です。およそ1.5mmくらいでちゃんと変速するようになりました。
STRONGLIGHTは
旋盤で削りました
FSAはフライス盤で削りました
これでも良かったのですが、何となく引っかかるものがあります。
私の脚では関係ないでしょうが、削った分強度は確実に落ちています。
Wiggleで安くギア板を手に入れたこともあり、今度は刃先を削ってみることにしました。
⑥のように取り付け位置を変えなくても
ちゃんと変速するのではないか。
やってみたら大成功でした。
FSAの36T、38Tを削りましたが
どちらも順調に変速しました。