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自転車好きの工作好きです
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    ひしゃくとラジオ






    ひしゃくの柄がグラグラで買い換える、という情報があり「ちょっとまったあ! 直してみましょう」、と半ば強引に奪い取りました。

    差し込み部を切り落として差しなおせば良いだろう、くらいにしか考えていませんでしたが、ブツを受け取ってみると柄の状態が思っていたよりもかなり悪い。腐ってボロボロになっていました。これは柄を交換するしかないな。
    ちなみにオリジナルの柄の太さは、おねじの谷径と同じくらいなので、切って差し込むだけだとユルユルです。

    ホームセンターのひしゃく売り場で調査すると、柄の差し込み部はちゃんとねじが切ってあります。柄だけ売っていたらそこで終わったかもしれない。金物屋なら置いてあったかもですね。

    家にある材料在庫の中に、良さげな丸棒がありました。元の柄よりひと回わりほ太めだけど、まあ良しとしましょう。ミニ旋盤に掴めるギリギリの長さまで鋸で切断、どうしてもオリジナルよりも短くなってしまいますが、これも勘弁してもらいましょう。

    ******************************************************************
    このミニ旋盤は金工用ですが、刃物台を取り外して代わりに木の板を固定、これに木工バイト(彫刻刀のようなもの)を当てれば木工旋盤に早代わり。
    ******************************************************************

    差し込み部は、おねじの外径程度に削ります。



    反対側の持つ部分は丸めてみました。





    出来上がった丸棒を、ねじ部に回しながら入れていきます。何度か往復しているうちにだんだんねじが形成されてきました。転造みたいなものですね。キツめでいい感じです。水分を含むともっと締まるかな。





    加工した柄をねじ込んで完成。



    この柄は、そこいらにあった材料なので水に浸かるのがちょっと心配です。ひょっとしたら水に弱い材料かも。でもしばらくは大丈夫でしょう。

    次に壊れたら買い換えるのも良いかもしれません。
    ひしゃく13号、348円(ケーヨーデーツー調べ)

    でももし、また修理依頼があったら、承ります。





    お次はラジオ。ひしゃくと同じ方から「ラジオがウンともスンとも言わなくなっちゃった。電池を取り替えてみてもダメ、ちょっと前に落っことした」という内容でした。

    早速症状を確認、確かにウンともスンとも言いません。電源関係かな。バラして中身を確認します。LSI一発の回路と違って、おなじみのコンデンサなどが載っています。抵抗はほとんどチップでしたが。チューナーもバリコンなんぞを使っていてアナログチックです。
    基板は単層片面、パターンも太めです。







    一見した感じでは、綺麗だしパターン切れやはんだクラックもなさそう。パーツもちゃんと載っているように見えます。

    ということは、チップ部品辺りが怪しいかな、はんだをやり直すか、と、まずはんだごてを温めます。
    基板を浮かした状態では、電池を入れるには不安定なので別電源を接続しました。
    電源を入れながら故障箇所を探す作戦です。



    するとアラ不思議、電源が入りました。



    電池接点の腐食は無かったし、電池も1.5Vくらいはあったし・・・。

    もう一度確認すると、接点はやはり異常なし。
    電池の電圧を測ると一本は1.515V、もう一本は1.497V、新品にしちゃあやはり低いなあ。





    修理に先だっても測っていたんですが、その時もちょっと低いとは感じていました。でもラジオだから電流は大した事無かろう、とスルーしてそのまま進めていました。

    製造年月がマイナス端子に刻印されてあり、91-11と読み取れます。20年以上前の電池でした。未使用だけど古い電池だったわけです。電圧はある程度出ていても内部抵抗が増えていたんでしょう。内部抵抗は測るのが面倒臭いので(測定方法を忘れた)パス。



    手持ちの電池は(これも賞味期限をずいぶん過ぎていましたが)1.561V、これに替えたら普通に作動しました。
    結局修理するまでも無く、直って(?)しまいました。




    このまま閉じるのがもったいなく思えて、何かしてあげようか。
    このラジオはボリウムを上げていくと、急に音が大きくなる傾向がありました。
    持ち主は枕元で聞いているらしいので、そんなに大音量では使わないはず。だったらアッテネーターを仕込んで使いやすくしてあげようか。



    丁度いいくらいの減衰になる抵抗を組み合わせました。しかし抵抗を入れるスペースがなかなか確保できない。セメント抵抗は質量もそこそこあるのでしっかり固定したいし。



    という訳で、今回は見送ることにしてそのまま元に戻しました。
    「音量を絞りたい」という目的ならもう少し考えて出来たと思います。





    お粗末さまでした。


    よろず修理承ります。
    emo


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    ■ コメント一覧
    無題
    emoさん大好物の記事ありがとうございます!いつも参考にさせて頂いております。
    daiさん / 2013/07/26(Fri) /
    Re:無題
    daiさんおはようございます、ご無沙汰しています。
    そう言っていただくと、励みになります。

    現在、フライスの小ネタが進行中です。数日中に出来上がると思います。
     (2013/07/26)
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