クランクの下の黒い部品がBB30用のカップ。右側のカップ(写真では向かって左)にはベアリングの抜け止めピン(針金のようなもの)がある
左クランク ベアリングの上に波ワッシャーがある。これでBB幅の誤差を吸収しているようだ
BBの中ほどに切れ目が入っている。一体モノではないのかもしれない。オーナーはカチカチ音に悩まされていたがここに原因があるのかもしれない
クランク・BBをバラすのに使った道具たち
前後のディレーラー、ワイヤー、ボトルケージなどを取り去ってフレームを掃除します。オーナーさんはズボラな性格らしく、掃除のしがいがありました。
白い塗装部分の黄ばみが目立つので何とかならないかと言われましたが、取り返しのつかないことになるかもしれないので手を付けませんでした。白塗装の変色というより、いちばん表面のクリアー層の劣化だと思います。
掃除の後にコーティング処理をしましたが、新品にはなりませんでした。
畳の上というのが素人臭くていいでしょう?
リアメカハンガーの取り付けねじが緩んでいました。六角穴が小さいので舐めないように増し締めします。普段見過ごしがちなところですが、小さいねじでねじ長も短いので時たま見てやってください。
硬そうなフレームですが、シートステイとフロントフォークにはカーボンのほかに亜麻(アマ=Flax:麻とは違う、亜麻色の亜麻)を使っていて、ベルギーの石畳でも走れるように、しなやかな乗り心地だそうです。私には分かりませんが。
掃除が終わればパーツの取り付けですが、その前にBBの前処理が必要です。カンパ用のBBカップを取り外した後には接着剤が残っています。今回ここに入れるのはシマノ・ホローテックⅡ用のBBです。今度のBBは、圧入でなく、BBの真ん中でねじ固定するタイプ。本来の圧入部分とは、2条の細いOリングで接するようになっています。その面の接着剤の残骸をワイヤーブラシで取り除きました。
接着剤除去後、止め輪の溝は今回使わないのでそのまま
これがBB30にホローテックⅡを取り付けるアダプタ(BB)
中央の青色はねじの緩み止め、赤いパーツはアクスルのシム(予備2個)
圧入ではないので、グリスアップして取り付けます。左側には2mmのスペーサーが入っています。これを抜くと70mm幅のBBハンガーにも対応できる?BB30は68mm幅しか存在しない筈だけど。不思議です。
あとは普通に組むだけでした
ポジションを変えないように右レバーを残して、まずは左を105に交換
バーテープはハンドルのロゴが見えるように短めに(最初はロゴが隠れるまで巻いてあった)
カーボンハンドルです
(ナイショですが、本当はなんちゃってカーボン)
ワイヤー先端ははんだ処理
7.77kgは手持ちのホイール時なので、参考記録です
カンパ・ケンタウル仕様から、シマノ仕様になりました
レバー:ST-5700
フロントメカ:FD-5700-F
リアメカ:RD-5700-SS
クランク:FC-6750
ブレーキ:RB-5600
日曜日に預かって、翌週の日曜日に引き渡すことが出来ました。
オーナーさんにとって初シマノ、喜んでいただけますでしょうか?
おしまい