クランク・フィキシングボルトM8×1
http://emochin.blog.shinobi.jp/%E5%B7%A5%E4%BD%9C/brompton%E3%81%AEbb%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%BE%8C%E3%80%80%EF%BC%88%E5%AE%8C%E7%B5%90%E7%B7%A8%EF%BC%89BROMPTONのBB、その後 (完結編)
水元公園にポタリングに行った時、クランクのフィキシングボルトを求めて、お花茶屋の「しぶや」へ寄りました。新品は無かったものの、中古品を調達できました。希望通り六角レンチで締めるタイプです。しぶやさん、ありがとうございました。フィキシングボルトは細目ねじなんですね、ちょっと手に入り難い。
手に入れた2本のボルトはちょっとだけ形状が違いました。首にフィレットがあるのと無いもの。またフィレットのあるほうは強度区分が刻印してあり、フィレットの無いほうには黒い樹脂の部材に締め付けトルクの記載がありました。
左クランクはクランク軸の先端がかなり手前に来ているので、フィレット部が当たってしまう可能性があります。必ずフィレットの無い方を左に使えばいいのですが、おっちょこちょいなので自信がありません。そこで軸の先端をもう少し削ることにしました。
左クランクはクランク軸の端面がすぐそこまで来ている。
左クランクにフィレット付のボルトを入れると最後まで締めこめない可能性があります。
また、どうせクランク軸を外すんだから右側のテーパーも少し削ることにしました。
なぜなら・・・
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「しぶや」さんで何台か展示してあるBROMPTONをマジマジと眺めていると、純正でも右クランクの位置は3mmくらいの個体差がありました。フレームとチェーンの隙間で2~5mmくらい、クランクやBBに社外品を使っている物は10mmくらい開いているのもありました。
先日「お座り」の状態(後ろ三角だけたたむ)でペダルの位置を変えるためにクランクを逆回わしさせ、外装シフトのレバーをいじってしまっていたことを忘れててチェーン落ちが発生しました。ギヤ板とフレーム(ヒンジ部)に挟まってしまい、引き抜く時に塗装を傷つけてしまいました。
もう少し隙間が狭ければこの間にチェーンが落ちることは無いのかもしれません。→隙間を狭くしちゃおう!
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ギヤ板とフレームの間にチェーンを当ててみると、なるほどギリギリ入ってしまいます。
あと2mmくらい詰めれば落ちにくくなるでしょう。
チェーンとフレームの隙間はというと・・・
左が加工前の状態(4.5mm)、右は純正(2.5mm)
左上の「加工前」右クランクのスクエアテーパー面を削って、右上の純正程度の隙間を目指します。
クランクを1mm動かすにはテーパー部を0.035mm削ればよいのですから、2mm分・0.07mmほど削りました。
狙い通り2.5mmになりました。
ギヤ板との隙間で言うと5.5mmから3.5mmになりました。
フライス盤には横送りの部分だけDRO(Digital Read Out)を取り付けています。DROといっても安物のデジタルノギスを改造して取り付けたものです。その分解能が0.01mmなので、0.07mmと言えどもほぼ限界(精度は中々出せない)だと思います。さらに各部の剛性も決して高くないし。
しかしDROは送り台に直接取り付けられます。送りハンドルの目盛りを読むのと違い、送りねじのガタやバックラッシュが含まれないので、かなり使い勝手はいいです。
自作DRO
クランク軸長は未加工の118mmちょっとから116.7mmになっていました。
今回さらに削って114.65mmになりました。
左右のクランク位置・フィキシングボルト・BB本体など、BB回りはやっと全てすっきりしました。これにて終了です。
ちなみに、今考えていることは2つ。
①リュックをハンドルに掛けているが、荷重をフレームで受けるようにしたい(背負いたくない)。
②輪行時左ペダルを外しているが、外したペダルの置き場を作りたい。
さて、どう料理しますか。
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